帰化とは
帰化とは、他国に国籍を移すこと=すなわち外国人が日本国籍を取得することです。
在日韓国・朝鮮人の方、日本人と結婚して日本に住んでいる外国人の方、日本で就労している方など何らかの理由で日本に住んでいる方が日本人になりたい場合に、自ら願い出ることにより当初の国籍から日本国籍を取得して日本人となります。
毎年約1万人前後の方が、帰化許可を得て日本人となっています。
帰化申請はビザ(在留資格)と異なり、入国管理局ではなく法務局へ申請します。申請のためには、戸籍法をはじめとして、入管法、会社法、民法や税金、年金などいろんな法律が係ってきますが、主に国籍法によって規定されています。
では、国籍とは何でしょうか?
国籍とは『個人の、特定の国家の構成員たる資格』のことです。つまり、個人の身分や資格を意味します。ですので、日本国籍を取得することは、新たに日本国と法的な関係が生じることになります。日本国民としての権利が生じるとともに義務が発生します。権利としては、日本での居住権や参政権が義務としては納税などがあげられます。
ビザ(在留資格)とは違い帰化した場合の主なメリットは次の通りです。
・日本国民として選挙権が付与される
・日本人となるため、公務員なる条件が整う
・再入国許可が不要になり、自由な出入国が可能となる
・日本人として多くの国にビザなしでの渡航が可能となる
・外国人として必要であった入国管理局や役所への諸手続きが不要となる
・住宅や自動車購入の際のローン融資が受けやすくなる